都市の高齢化は地方を上回るペースで進んでおり、今から10年後には65歳以上の高齢者の過半数が三大都市圏に居住するという試算です。世帯の4割が高齢者世帯となり、なかでも独居もしくは老老世帯が増加します。
同様に、女性の労働力への社会的ニーズの増加に伴い、女性の労働力率は年々上昇傾向にあり、共稼ぎ世帯は約1000万世帯、「専業」主婦の不在である世帯が増加しています。
生活支援サービスのニーズは急激に増加をしておりますが、市場が急拡大したために同じ名称のサービスでも、品質・価格両面に大きなばらつきが生じており、消費者の不信を生む原因ともなっています。また、人が提供するサービス自体が商品であるにもかかわらず、専門スキルとして社会認知がされていないこと、業界内でのキャリア形成の道筋が不明確であることなどが原因となり、質の良い人材を確保することが難しい状況です。
こういった環境下では、サービス品質の管理と働く人材の育成・キャリア形成支援を目的とした中立的な組織が必要であると強く感じ、「生活支援サービスの品質向上」と「業界全体の地位向上を目指したPR活動」を主目的とした社団法人の設立をいたしました。
ホームプロデューサー&アテンダント協会は、生活支援サービス事業経営者・大学教授・専門技術(看護/保育/テラピー/介護など)教育機関・大手流通事業者・大手メディア社など、幅広い領域から本協会立ち上げへのご支援を頂いております。また経済産業省からも応援をいただき、新しいサービス産業として確立をしていきたいと考えております。
高齢者の方に必要なサービスが届く環境、仕事を持つ母親にとって協力が得やすい子育て環境の整備が、現代の社会問題を解決する一助になることを確信しています。